BMW F32 4 Series Upgrade Guide

BMW F32 4シリーズ カスタムパーツの選び方

目的別アップグレード完全ガイド【2013〜2020年モデル対応|F32 / F33 / F36】

最終更新:2026年3月|bimmer+(ビマープラス)

F32 4シリーズの基本情報——エンジン別グレード一覧

F32 4シリーズは2013年に3シリーズクーペ(E92)の後継として登場しました。クーペ(F32)、カブリオレ(F33)、グランクーペ(F36)の3ボディを展開し、F30 3シリーズとプラットフォーム・パーツの多くを共有しています。つまり、F30用として販売されているカスタムパーツの大半がF32にも適合します。

グレード エンジン 出力 日本販売期間 チューニング性
420i N20(2.0L直4ターボ) 184ps 2013〜2016 ★★★
420i B48(2.0L直4ターボ) 184ps 2016〜2020 ★★★
428i N26(2.0L直4ターボ) 245ps 2013〜2016 ★★★
430i B48(2.0L直4ターボ) 252ps 2016〜2020 ★★★★
435i N55(3.0L直6ターボ) 306ps 2013〜2016 ★★★★★
440i B58(3.0L直6ターボ) 326ps 2016〜2020 ★★★★★

カスタムのポテンシャルが最も高いのは直6ターボの435i(N55)440i(B58)。ECUチューン単体で+50〜80psが可能です。4気筒モデルでもECUチューン+吸排気で十分な体感効果が得られます。以下、カスタムを目的別に整理していきます。

エキゾースト——クーペの色気を引き出すサウンドチューン

F32カスタムで最も満足度が高いのがエキゾースト交換です。純正マフラーは消音を優先した設計で、4シリーズのクーペらしい「色気のある排気音」を引き出しきれていません。

バルブトロニック式マフラー——日常と本気を両立

電動バルブで排気ルートを切り替え、リモコンや車内スイッチで音量を自在にコントロールできるのがバルブトロニック式マフラー。住宅街では静かに、ワインディングでは全開——という使い分けが可能で、F32オーナーの間で圧倒的な人気を誇ります。

bimmer+のVALVETECH™ バルブコントロールエキゾーストはF32/F33/F36に対応。OEM品質のステンレスボディに電動バルブを内蔵し、専用リモコンで3モード(クローズ/オープン/オート)を切り替え可能。車検対応の音量設計で、日常使いからサーキットまでカバーします。

キャットバックマフラー(固定式)

バルブ制御なしのストレート構造で、常にスポーティなサウンドを楽しむタイプ。Akrapovič Evolution(チタン、約¥40万〜)、REMUS Sport(ステンレス、約¥18万〜)、Eisenmann Race(約¥25万〜)が定番。435i/440iの直6では特にサウンドの変化が劇的です。

タイプ サウンド変化 パワー効果 車検 価格帯
バルブトロニック式 ★★★★★(可変) +5〜15ps 対応可 ¥15万〜¥45万
キャットバック(固定) ★★★★ +5〜15ps 製品による ¥15万〜¥50万
ダウンパイプ+マフラー ★★★★★ +20〜40ps 要確認 ¥25万〜¥60万
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420i/430iオーナーへ:4気筒モデルでもマフラー交換の効果は十分あります。ただし「直6のような太い排気音」は物理的に出ないため、スポーティな軽快さを楽しむ方向で選ぶのがおすすめです。

ステアリング——手のひらから変わるドライビング体験

ステアリングは運転中に最も長く触れているパーツです。純正レザーの経年劣化が気になり始めたF32オーナーにとって、ステアリング交換は見た目と操作感を同時に向上させる、費用対効果の非常に高いカスタムです。

bimmer+ OEM+ステアリングアセンブリ

bimmer+では、F32/F33/F36に完全対応するOEM+ステアリングホイールアセンブリを複数ラインアップしています。

モデル 特徴 対応車種
OEM+ Suede & Red Line Sports Style アルカンターラ(スエード調)+レッドステッチ。グリップ力とスポーティな見た目を両立 F20/F22/F30/F32/F33/F36
OEM+ M-Style & Black Trim Mスポーツデザインをベースに、ブラックトリムで統一。上質なOEM+仕上げ F20/F22/F30/F32/F33/F36
OEM+ M-Style Standard Mスポーツルックのスタンダードモデル。純正からの質感アップに最適 F20/F22/F30/F32/F33/F36

いずれもアセンブリ(エアバッグモジュール以外の完成品)交換のため、配線加工は不要。純正ステアリングを取り外してボルトオンで装着できます。Mスポーツ未装着のベースグレード車でも、Mスポーツ同等のステアリングフィールを後付けできるのが最大の魅力です。

デジタルクラスター&CarPlay——コックピットの近代化

2013〜2020年のF32はiDriveのNBT/EVO世代で、年式によってApple CarPlay非対応の個体が多数あります。また、アナログメーターはBMWらしい美しさはあるものの、現代の基準ではやや古さを感じるのも事実です。

bimmer+ DRIVEUI™ デジタルクラスター

DRIVEUI™は、F32の純正アナログメーターをフルデジタル液晶パネルに置き換えるアップグレードキットです。純正メーターユニットをそのまま交換するため、後付け感がありません。スピード、タコメーター、ナビゲーション、メディア情報をカスタマイズ可能なレイアウトで表示し、Apple CarPlay / Android Autoにも対応。2016年以前のNBT車でCarPlayが使えなかった方にとって、最もスマートな解決策です。

その他のCarPlay対応方法

NBTevo未搭載車では、NBTevo Retrofit(純正ユニット交換、¥15万〜¥25万+工賃)または社外Androidモジュール(¥3万〜¥8万)でCarPlayを追加する方法もあります。ただしRetrofitは高額、社外モジュールは動作安定性にバラつきがあるため、DRIVEUI™のようなメーター一体型が最もシームレスな選択肢です。

ライティング——ヘッドライト&テールライトのアップグレード

ヘッドライト

F32前期型(2013〜2017年)のベースグレードはハロゲンまたはキセノン仕様。後期型(LCI)やMスポーツではアダプティブLEDが標準ですが、前期型の場合はLEDヘッドライトアセンブリへの交換で見た目と視認性を劇的に向上できます。

bimmer+のLEDヘッドライトアセンブリは、F32/F33/F36に対応。純正形状のボルトオン設計で、デイタイムランニングライト(DRL)+ウインカー+ロー/ハイビームを一体化。OEMルックを維持しながら最新の照明性能を実現します。

テールライト

テールライトも同様に、前期型からLCIスタイルのフルLEDテールライトに交換するカスタムが人気です。bimmer+ではLEDテールライトアセンブリもラインアップしており、リアビューの印象を大きく変えられます。配線は基本的にカプラーオンで、コーディング変更が必要な場合もあります。

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前期→LCI化の王道:ヘッドライト+テールライトを同時にLCI仕様に交換する「フルLCI化」は、F32カスタムの中でも特に人気の高い定番メニューです。外観が一気に新しくなり、リセールバリューにも好影響を与えます。

ECUチューン——エンジン別のパワーアップ効果

F32のカスタムで最も費用対効果が高いのがECUチューンです。エンジン別の効果を整理します。

エンジン グレード 純正出力 Stage 1 FBO おすすめツール
N20 420i / 428i 184〜245ps 220〜280ps 280〜320ps MHD / JB4
B48 420i / 430i 184〜252ps 230〜300ps 300〜350ps bm3 / MHD
N55 435i 306ps 360〜380ps 400〜430ps MHD / bm3 / JB4
B58 440i 326ps 400〜420ps 450〜480ps bm3 / MHD

MHD Flasher(¥15,000〜¥40,000)とbootmod3(¥30,000〜¥50,000)はスマートフォンアプリからOBDポート経由でECUを書き換えるDIYタイプ。JB4(¥50,000〜¥80,000)はサブコン方式で、取り外せば完全純正復帰できるため保証やリセールを重視する方に人気です。

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N20の注意点:N20エンジンはタイミングチェーンガイドの劣化が既知の問題です。ECUチューンでブーストを上げる前に、チェーン系統の状態確認(または予防交換)を強く推奨します。

サスペンション——車高調・スプリング・スタビライザー

ローダウンスプリング(入門)

純正ショックはそのまま使い、スプリングだけを交換して15〜30mmのローダウンを実現する最も手軽な方法。H&R Sport(約¥5万)、Eibach Pro-Kit(約¥4万〜¥6万)が定番。Mスポーツ車はすでにローダウン済みのため、ベースグレードやLuxuryラインでの効果が特に大きくなります。

車高調キット(本格派)

減衰力調整+車高調整が可能な車高調は、走りの質を根本から変えます。KW V3(約¥30万〜¥35万)は街乗りからサーキットまで対応する万能型。BILSTEIN B16(約¥28万〜)はBMWとの相性に定評があります。BC Racing BR(約¥15万〜)はコストパフォーマンス重視の選択肢です。

スタビライザー

ロール量を抑えてコーナリングの安定感を高めるスタビライザー交換。Dinan Adjustable Anti-Roll Bar(フロント/リア各¥5万〜¥8万)は3段階調整可能で、ストリートからサーキットまでセッティングの幅が広いです。

エアロパーツ——クーペラインを際立たせる外装

フロントリップスポイラー

Mスポーツバンパーに装着するM Performance フロントリップ(カーボン、約¥8万〜¥12万)が純正クオリティの最適解。社外品ではCarbon Sword(約¥3万〜¥6万)も人気。Mスポーツ未装着車は先にM-Techバンパー換装(約¥10万〜¥15万+塗装)を検討しましょう。

ブラックキドニーグリル

F32カスタムの定番中の定番。純正メッキフレームをグロスブラックに交換するだけで顔つきが引き締まります。M Performance ブラックキドニーグリル(約¥2万〜¥3万)または社外品(約¥5,000〜¥15,000)。取り付けはDIY可能で、作業時間は30分程度です。

トランクスポイラー

F32クーペのフラットなトランクにはM4スタイルのリップスポイラー(カーボン、約¥1.5万〜¥5万)がベストマッチ。大型のGTウイングは4シリーズの上品なラインを崩しやすいため、リップタイプで控えめに仕上げるのがセオリーです。

ミラーカバー

M4スタイルのカーボンミラーカバー(約¥1万〜¥3万)は、最もコストパフォーマンスの高い外装カスタム。貼り付けタイプと交換タイプがあり、交換タイプのほうがフィット感は良好です。

ホイール&タイヤ——サイズ選びの基礎知識

F32の純正サイズ

仕様 フロント リア タイヤ
ベース(17インチ) 7.5J×17 ET37 7.5J×17 ET37 225/50R17
Mスポーツ(18インチ) 8J×18 ET34 8.5J×18 ET47 F: 225/45R18 / R: 255/40R18
Mスポーツ(19インチ) 8J×19 ET36 8.5J×19 ET47 F: 225/40R19 / R: 255/35R19

社外ホイールを選ぶ際はPCD 120、ハブ径72.6mm、5穴を確認。19インチが見た目と乗り心地のバランスが最も良く、ENKEI RS05RRRAYS VOLK TE37BBS RI-AWORK Meister S1がF32オーナーに人気です。20インチはローダウンとの組み合わせで映えますが、乗り心地とタイヤ代のトレードオフが大きくなります。

脱ランフラットタイヤも人気のカスタム。純正ランフラットからMichelin Pilot Sport 4SPirelli P Zeroの通常タイヤに変更すると、乗り心地とグリップが劇的に改善します。パンク修理キットの搭載を忘れずに。

コーディング——ソフトウェアで変わる隠し機能

F32はBimmerCode(iOS/Android、約¥5,000+OBDアダプタ¥5,000〜¥10,000)で多数の隠し機能を有効化できます。工具不要、スマートフォンだけで完結する「ゼロ円カスタム」の代表格です。

コーディング項目 効果 人気度
デイライト常時点灯 エンジェルアイ+LEDを常時点灯に変更 ★★★★★
ニードルスイープ 始動時にメーター針が一度フルスケールに振れる演出 ★★★★★
法定速度警告オフ ナビ連動の速度超過警告を無効化 ★★★★
スポーツ表示追加 パワー/トルクゲージをメーター内に追加 ★★★★
デジタルスピードメーター HUD非搭載車でもメーター内に速度数値を表示 ★★★★
ウインカー3回点滅 ワンタッチウインカーの点滅回数を変更(1〜7回) ★★★
アイドリングストップ記憶 前回のON/OFF設定を起動時に引き継ぐ ★★★★★
Mパフォーマンス画面 オイル温度、ブースト圧等の表示を有効化 ★★★★
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コーディング=改造ではありません:コーディングはBMWが出荷時に無効化している「隠し機能」をソフトウェア的に有効化するもの。ハードウェアの変更を伴わないため、車検にも影響しません。いつでも純正状態に戻せます。

予算別カスタムロードマップ——10万・30万・50万・100万円

予算 おすすめメニュー 効果
〜¥10万 コーディング+ブラックキドニーグリル+カーボンミラーカバー 見た目の変化大。ゼロ〜低コストで始める第一歩
〜¥30万 上記+bimmer+ OEM+ステアリング+ローダウンスプリング 運転席から見える/触れる世界が一変。走りの質感も向上
〜¥50万 上記+bimmer+ VALVETECH™ エキゾースト+ECUチューン Stage 1 サウンド+パワーの二軸で激変。周囲との差が明確に
〜¥100万 上記+bimmer+ DRIVEUI™ デジタルクラスター+LEDヘッド&テール+車高調+19インチホイール 外装・内装・走り・サウンドのフルアップグレード。別次元の1台に

カスタムは「一度にすべて」ではなく、段階的に進めて変化を楽しむのが長く付き合うコツです。まずはコーディングとグリル交換で「カスタムの楽しさ」を体感し、ステアリングとマフラーで「体感の変化」を知り、ECUチューンと足回りで「走りの質」を追求する——このステップが最も満足度の高いルートです。

結論:F32はBMWカスタムの「最良の素材」

F32 4シリーズは、クーペの美しいプロポーション、F30とのパーツ共用による圧倒的なアフターマーケットの広さ、直6ターボ(N55/B58)の高いチューニングポテンシャルを兼ね備えた、BMWカスタムの理想的なベース車両です。

G22型(現行4シリーズ)の登場で中古車価格が手頃になった今、F32は「自分だけの1台」を作り上げるための最良の素材。2ドアクーペの流麗なラインは、どんなカスタムパーツも映える懐の深さがあります。

まずはコーディング+ブラックグリルの¥1万円カスタムから始めてみてください。きっと次は、ステアリングを握りながら「エキゾーストの音を変えたい」と思うはずです。

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